パーフェクトな完結を迎えた1stから一転、 曲調も歌唱も不安定で不穏な感情を呼び起こす2nd。 当時流行っていたこともあってか、オルタナティブ・ロック調になり、 ボーカルは感情をめいいっぱい込めて泣き叫ぶような歌唱に、 そしてKEIKOは金髪になる大胆なイメチェン。
様々な「顔」、「場所」を描くことでまるで自分の心が様々な角度から観察され、 その形を、感情的に揺らぐボーカルにより、生々しく暴露されてしまうような感覚。 世紀末という時代の空気感なのか、それはおおよそネガティブで 退廃的なムードをまとう。これを日本中で少なくとも320万人が聞いたとは…。
個人的には、それまで安室奈美恵が本命だったけど、 ラジオDrivin’ a go! go!を聞いてglobeに鞍替えしてから 初めてのアルバムということで(1stも後追いではなく発売当時に買ったけど)、 思い入れが強い。今思えば、globeというバンドがその後描いていく方向性が 解りやすく示されたアルバムだったと思う。
('19.08.17-09.01)
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