1つの恋が終わったと思いきや、また始まっていく、 また恋に落ちていく、最後に希望を残している…と、 前向きな解説を当時MARCやKEIKOからされたものだけど、 実際に聞いた印象としては、曲順が進むにつれ、 行き場を失った想いや鬱々とした気持ちをどんどん溜め込んでいき、 それが爆発するわけでも解消されるわけでもなく、 Open Wideで空中消滅してしまうような、途方も無い虚しさに襲われる。 件の残された「希望」とは“プラス”の状態ではなく、 “マイナス”だったものが“ゼロ”になっただけなのかもしれない。
曲調や歌唱は前作のような激情型ではなく、 あくまで綺麗に整ったJ-POP然としていて、サウンドもクールな印象。 この曲と詞とサウンドとボーカルのバランス感覚がとてもセンス良く感じられ、 個人的にはglobeのアルバムの中で1、2を争うくらいに好き。
今作のせいで、3月1日から製作を始めて 3月31日に発売というスケジュールが可能であることをgloberが覚えてしまった。
('19.09.07-15)
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