前3作のウエットな質感とは異なり、ドライな空気感が新章を思わせる4th。 Aメロ→Bメロ→サビという“普通の”構成からの逸脱や、 メインライターがMARCとなった一読してもよく解らない詞、 アルバムタイトルやジャケット写真の全てが、どこか抽象的で生々しさを感じさせない。
「globeが描いてきたものは一貫して『孤独』、 しかしその描写は段々と抽象的になっていく」というのが私の持論なのだけど、 その変化を感じ取りやすいのがこの3rd→4thなのではないか。 …というのは、この後の作品も聞いている今だからこそ思うこと。 '98年当時は「なんかスマートになった!」ということと、 1年にオリアルが2枚も出た驚きくらいしか感じていなかった。 誕生日とクリスマスを駆使して買っ(て貰っ)たが、 自分がどう4Singles代を工面したのか思い出せない…。
空の青とバラのオレンジの対比が鮮やかで、 バラにかかるモザイクが意味深なジャケットのアートワークは、 全アルバム中で一番好き。
('19.09.22-29)
|